純碁 10分で覚えられる囲碁

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FAQ(よくある質問)-純碁から一般ルールへの移行について

目 次


Q1 「地を数える碁」へ移行するにはどうしたらよいですか?

Q2 純碁を続けていると、中国ルールになってしまいませんか?

Q3 いままでの教え方ではいけませんか?

Q4 地の碁を教えるのはなぜ困難なのでしょうか?

Q5 純碁でどのくらい教えたら、地の碁を教えればいいのですか?

Q6 純碁には「地」の概念がないのに、地の碁がわかるようになるのはなぜですか?

Q7 純碁と日本ルールは地続きという話ですが、もう少し説明してくれませんか?


Q1 「地を数える碁」へ移行するにはどうしたらよいですか?

純碁Q1純碁で覚えた方で、その後「地を数える碁」へ移行するには、どうしたらよいですか?
移行はスムーズでしょうか?
いままで「石を数えて多いほうが勝ち」で教えた場合、「地を数える碁」への移行がむずかしかった、という経験をした指導者が何人かいます。
東大でも試した結果、東大生はどんな入門方法でも理解しますが、学校によっては「石を数える碁」から「地を数える碁」への移行がむずかしく、やめた経緯があるようです。

純碁A1この質問は、多くの指導者が聞きたい点と思います。
結論から言いますと、まったく問題ありません。
移行するための棋力がついたときに、「地」を教えればすぐわかりますし、教えなくてもわかります。「地」は純碁でも一番大切な技術ですので、「地」で打たせる前に、「地」についてよく説明し、理解するまで待つことです。
純碁から入りますと、自分でプレイできますので、「地」を理解するのはより早くなります。


Q2 純碁を続けていると、中国ルールになってしまいませんか?

純碁Q2純碁を続けていると、中国ルールになってしまいませんか?
中国の人が中国ルールで覚えても、囲碁が強くなっていくわけですから、自然に理解していくのだろうと想像してはいるのですが…?

純碁A2純碁は中国ルールとは関係ありません。純碁は日本で古来行われている計算法をわかりやすくしたもので、日本ルールとは地続きの関係にあります。純碁の延長線上にあるのが、現在の日本ルールなのです。とはいえ、囲碁としての内容は同じですので、最後にどんな計算法で打っても強くなります。


Q3 いままでの教え方ではいけませんか?

純碁Q3 これまで石取りのポン抜きゲームから入って、日本式の地の碁を教える、という方針でやってきました。
いままでの教え方ではいけないのでしょうか?

純碁A3 まとまった回数で入門指導ができるところは、いままでのやり方で上手くいっていれば、逆に純碁を使わなくてもいいと言えます。ただ純碁から入っても、教えるべきことを教えれば必ず地の碁に移行できます。
ついでに説明するなら、「移行しなければならない」ものでもありません。例えば『囲碁未来』に純碁コーナーを作れば会員になってくれるでしょうし、純碁の雑誌を作ることも当然考えられます。将来的に、幽玄の間に純碁コーナーができるかもしれません。移行に失敗したのは、何かの原因があると思いますが、そういうことも大変参考になりますので、ぜひ教えていただきたいです。


Q4 地の碁を教えるのはなぜ困難なのでしょうか?

純碁Q4初心者に教えるのに純碁がもっとも簡単なのはよくわかるのですが、地の碁を教えるのはなぜ困難なのでしょうか? これまでそれでやってきたのではありませんか?

純碁A4 「地」で碁を打つには、本当は「ある程度の棋力」が必要なのはおわかりだと思います。入門者に「ある程度の棋力」があるはずもないのですが、なかには短時間で会得できる人がいたり、まだ打てないのに「打てる」ものとして、うまく引っぱってきました。それはとても素晴らしいのですが、まとまった人数を「ある程度の棋力」まで引っぱりあげるのはむずかしいのです。

純碁はその「ある程度の棋力」がなくても、だれでもすぐ碁が打てるようになります。しかし、打ったところで「ある程度の棋力」がいきなりつくわけではありません。純碁からの移行に失敗するのは、「石」と「地」という目的の問題よりも、棋力の問題です。「地」で打てないのは、「ある程度の棋力」がなかったのだと思います。

Q5 純碁でどのくらい教えたら、地の碁を教えればいいのですか?

純碁Q5地の碁に移りたいのに、いつまでも純碁ばかり…というのもちょっと疑問に感じてしまいます。
じつのところ、純碁でどのくらい教えたら、地の碁を教えればいいのでしょうか?

純碁A5 地の碁への移行を前提として純碁を教えるのは、もちろん大変いいことです。
純碁は「ある程度の棋力」がなければ、そのまま純碁として楽しんでいただければいいですし、「ある程度の棋力」がついた場合は、自分からでも、連れてでも移行できます。

いまの一般的な教え方は、純碁で育てる段階がなく、いきなり「ある程度の棋力」まで引きずっていく状態ですので、たくさんの脱落者を生んでいます。
純碁は自分で遊びながら、「ある程度の棋力」にたどり着けますので、状況はぐんとよくなります。

これまでいろいろな方と話してわかったことは、みなさん、移行を急ぎすぎて失敗していることです。また、「地」は純碁から入れば「技術」ですが、それを「ルール」として教えるから、わけがわからなくなります。そうではなく、純碁で遊びながら地を「技術」として教え、その「技術」が身についたときが移行のときだと考えてください。

そのときに9路盤で打たせると、すでに「地」に関する技術や知恵がありますので、地の中に石を打つのがかったるく(面倒くさく)なります。そこでタイミングを見て、いままで「技術」として身につけた「地」が今後は「目的」になる、と切り替えます。

どうしてそれが同じであるかも説明(※Q7参照)すれば、難なく地で打つことができるようになります。そうすれば「手入れがわからない」といったことも起きません。そうなるまで純碁で遊ばせることが必要、ということです。

Q6 純碁には「地」の概念がないのに、地の碁がわかるようになるのはなぜですか?

純碁Q6盤上に残った石の数で勝敗をつける純碁には、そもそも「地」の概念がありません。
それなのに、どうして地の碁がわかるようになるのでしょうか?

純碁A6 純碁でも、地を囲わなければ勝てません。それが「棋力」です。純碁のまま「地」を技術として教えればいいのです。
ここがポイントでもありますが、「地」を「ルール」と思って教えると、上手くいかないと思います。いままでやってきたことと、どう関係しているのかはっきりわからないからです。

純碁のままで、「勝つため」「上手くなるため」に「地」という考え方、つまり「技術」が必要と理解させ、それを普通の碁と同じように教えればいいです。そうすれば、「地を争うところがなくなること」が「実質的に終わること」であり、「地」を数えれば、石を置いていかなくても勝敗がわかる、と理解できるようになります。
そこで、「これからは地の中に自分から置いていかなくていい」とすれば、そのまま「地」の碁が打てます。
純碁で地の意味を教え、自分で地を作れるようになってから、普通のルールに移行すれば失敗することがなくなるでしょう。

「移行するとき、自分の地に石を入れる」のは、まだ地の碁を打つだけの棋力がない、ということです。その状態のまま急いで地の碁で打たせると失敗することがありますが、純碁方式が失敗したわけではありません。
いままでは急いでそうしないと、他で対局できない、という事情がありました。今後は日本棋院が奨励することや、アプリの内容を充実することで、どんどん解消していけると期待しています。

このホームページでも、まだ地がわからなくても、「純碁」のところで遊べるコンテンツを作っていきたいと思います。そうすれば遊びながら地を理解できるまで、より楽しく続けられます。純碁から囲碁入門するやり方は、これからますますやりやすくなっていくでしょう。

☆地を認識する棋力がまだない方でも、純碁を通して囲碁を楽しんだり棋院の会員になってくれたりするような環境作り、これこそが真の普及ではないでしょうか。


Q7 純碁と日本ルールは地続きという話ですが、もう少し説明してくれませんか?

純碁Q6純碁は「石」を数えるのに対して、日本ルールでは「地とハマ」で計算します。それなのに「純碁と日本ルールは地続きである」というのが、いまいちピンときません。そんな疑問をもった人に対して、どのように説明すればいいのでしょうか?

純碁A6 ルールの違いに疑問を感じた人には、まずはその前に純碁のまましばらく遊んでいただき、頃合いをみて、技術としての「地」に関してしっかりと次のことを教えることが大切です。

すなわち「地」とは、「相手から打ってきても、確実に取れるエリア」のことです。つまり「地とは石の貯金のようなもの」で、その貯金の多いほうが「最後に自分の石を多く置けるようになる」ということです。

日本ルールでは、「最後に地を作るとき、アゲハマを盤上に戻すことにより、盤上の石数が基本的に白黒同数」になります。そのため、アゲハマを埋めた後、「残りの空いている地を数えれば、どちらがたくさん置けるかわかる」ということになります。

逆に言えば、日本ルールの「アゲハマを相手の地に戻し、地を数え」て結果を出す方法は、純碁によって碁が強くなったあとの「とても賢くすぐれた計算法である」ということがわかります。純碁の計算法から現行の日本式の計算法へと移行していったのは、必然の進化だったと言えるのです。純碁と現在の日本ルールが「地続きの関係にある」というのは、そういう意味です。

ちょっとむずかしい話になってしまいました。ルールの歴史と変遷に興味のある方は、どうぞ 「王銘琬九段著・純碁」 をご一読ください。

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